中和滴定の「あの曲線」の謎

みなさんこんにちは!

ともきです!

 

勉強は早い時期からやったもん勝ち!

今すぐこの記事を最後まで読むことで、

早い時期から勉強に「差」をつけよう!

 

本題へ移る前に軽く復習しよう。

化学基礎や化学で学んだ「中和滴定」

中和滴定で重要なのは、

水素イオン濃度([H+])なんだ。

 

これを表す代表的な指標として

pHがあるのも学校で学んだはずだ。

 

pHを数式で表すと、

pH=-log10[H+]

の形になるんだったね。

 

酸・塩基の滴下量を横軸に

pHを縦軸にして、

その関係を表現した曲線を

滴定曲線というんだ。

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復習はここまでにして本題へ移ろう。

滴定曲線が水素イオンと水酸化物イオン

同じ濃度になった中和点付近では、

pHが急激に変化している。

 

これをpHジャンプというが、

どうしてこれが起きるのか?

今回はこの謎を解き明かすよ!

 

塩酸を水酸化ナトリウム水溶液で

中和滴定する際の水素イオン濃度は

直線的に減少していく。

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水素イオン濃度が0になる所が中和点。

しか~し!

実際は水素イオン濃度はゼロにならない!

 

水は、塩酸とは違って

"ほんの少しだけ"水素イオン([H+])と

水酸化物イオン([OH-])

に電離する化合物だ。

 

だからこそ、中和点を超えても

"ほんの少しだけ"水素イオンが

残ってしまうんだ!

 

純粋な水の電離では、

25℃で、[H+]=1.0×10^(-7) [mol/L]

だけ残ってしまう。

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さて、pHとは対数関数であった。

 

水素イオンが0.1mol/Lに減るまでと

0.1mol/Lから10^(-7)mol/L

に減るまでに必要な

NaOHの滴定量をそれぞれ考えよう!

 

具体的な数値を求める必要はない。

大事なのは変化量!

前者よりも後者の方が

必要なNaOHが少ないのはグラフから明らか

 

すなわち、少ない滴定量

水素イオン濃度は

数桁分だけ一気に小さくなる!

 

非常に微量なNaOHで

桁が一気に小さくなるからこそ、

中和点付近でpHが急激に変化する!

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これが

pHジャンプのメカニズム!

 

もしも説明が理解出来なかったら

このブログを何度も熟読したり、

数学の対数関数を復習して

完璧にマスターしよう!

 

本日はここまで!

一読ありがとうございました!